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2009年9月28日

ラヴ・ストリームス

Love Streams
1983年/アメリカ
監督:ジョン・カサヴェテス
出演:ジーナ・ローランズ ジョン・カサヴェテス ダイアン・アボット 
シーモア・カッセル リサ・マーサ・ブルイット マーガレット・アボット

ジョン・カサヴェテスとは、娯楽でも芸術でもない、映画そのものとでも言うしかない作品を取り続けてきた崇高な人物である。野蛮、かつ純粋な、映画そのもの。常に、一切の約束事から開放されて自由奔放なフィルムを我々に提示し続けてきた。映像ってのは元来ダラダラしているもので、ありのままを映すと詰まらなくなるはずなのだが、カサヴェテスの映画は画面に釘付けになってしまう。一体これはどういうことか? まるで魔法にかけられたようだ。

大傑作『フェイシズ』に比較してしまうと見劣りするのは致し方ない。『フェイシズ』の奇跡的、僥倖とも言える完成度は、ちょっとやそっとじゃ出現しようもない。この『ラヴ・ストリームス』はちょっと尺が長いってのもあるかもしれない。

しかし、ジーナ・ローランスとカサヴェテス夫妻の果てない魅力。しかし、これが姉弟という役柄だったとは、映画が始まってかなりの時間が経過してから気付いた(汗) カサヴェテスはまあもともと俳優だってこともありイイのだが、ちょっと壊れたローランズの可愛さがもう圧倒的だ。こんな女優が存在するってだけで、アメリカ映画は反則だと思う。いやホントに。

★★★★★★★★☆☆

2009年1月28日

チャイニーズ・ブッキーを殺した男

The Killing of a Chinese Bookie
1976年/アメリカ
監督:ジョン・カサヴェテス
出演:ベン・ギャザラ ティモシー・アゴリア・ケリー シーモア・カッセル 
アジジ・ジョハリ メーダ・ロバーツ アリス・フリードランド

予定調和的なカット割りを排した編集や、意表を突くクローズアップ、 (一見すると)いい加減なフレーミングは、カサヴェテスの真骨頂ですね。

それにしても、話はよくわからない。第一、借金のカタとはいえ、なんで中国マフィアのボス暗殺をストリップバーのオーナーに依頼するのか。風呂場での暗殺シーン、ギャザラが一発打ったあとに聞こえる銃声は?

まぁベン・ギャザラの佇まいを観てるうちに、話の筋なんてどうでもよくなってくるんですけどね。それだけこの人物造型は見事というしかない。こんなフィルム・ノワールはカサヴェテスにしか撮れないでしょう。

★★★★★★★☆☆☆