2009年4月12日

鶴八鶴次郎

1938年/東宝
監督:成瀬巳喜男
出演:長谷川一夫 山田五十鈴 藤原釜足 大川平八郎 三島雅夫


成瀬の芸道もの。『芝居道』なんかと同じ系譜だが、芸人2人のやりとりが実にコミカルだ。成瀬には珍しく、オーヴァーラップの回想シーンがある。

もう70年も前の映画だが、カットのひとつひとつにまったく無駄がなく、長谷川一夫と山田五十鈴の佇まいも素晴らしいのひとこと。別に俺は懐古主義ってわけではないけども、最近の映画人はこういうの観て勉強したほうがいいよな。

ラストのオチ(?)は読めたけどね。でもあの居酒屋で長谷川が藤原釜足から「呑め呑め」と勧められ、大きめのコップで熱燗を呑むシーンはとてもいい。

★★★★★★★★☆☆

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