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2009年6月30日

クライシス・オブ・アメリカ

The Manchurian Candidate
2004年/アメリカ
監督:ジョナサン・デミ
出演:デンゼル・ワシントン リーヴ・シュレイバー メリル・ストリープ 
ジェフリー・ライト ジョン・ヴォイト ブルーノ・ガンツ

役者がとても活き活きしてて面白い映画です。ちょっと登場人物の全てを纏めきれてない部分もあるけど、シュレイバーとストリープのやや近親相姦的で深い親子関係も入念に描きこんでるし、クライマックスのデンゼル・ワシントンの狙撃シーンはかなり慎み深い演出でとても好感が持てる。さすがはジョナサン・デミ。シュレイバーは『スクリーム2』の異様なクラスメート役が印象的だが、ここでの立ち振る舞いもなかなか。目が笑ってないんだよなぁ。

頭蓋骨に穴を空けられるロボトミー手術のシーン。そこに至る、全体に白いセットを突き進んでいく一連のシークエンス。あの夢とも現実ともつかない不気味さの表現は、映画ならではだ。

機会があればもう一度見てみたい作品。

★★★★★★★☆☆☆

2009年5月28日

フィラデルフィア

Philadelphia
1993年/アメリカ
監督:ジョナサン・デミ
出演:トム・ハンクス デンゼル・ワシントン ジェイソン・ロバーズ 
メアリー・スティーンバージェン アントニオ・バンデラス ジョアン・ウッドワード

とても慎み深いジョナサン・デミの演出が光る。ともすれば、過剰な法廷の見せ場を用意したり、逆に陰惨極まりない場面を連続して見せたくなってしまおう「同性愛とエイズ」という題材ながら、傑作『羊たちの沈黙』の演出家はそんな誘惑からひょいと背を向ける。

過剰なズームアップの画がやたら多いのはタク・フジモトが強く出てるか? ここでのデミの演出とはちょっと相性が悪いんではないかな。(もちろん『羊たちの沈黙』においては相性バツグンだったわけだがw) あと、中盤でトム・ハンクスがヘッドホンでマリア・カラスを聴く場面だけはひどく耐え難いし、とても醜い鈍重さだ。赤いフィルターの照明も大仰すぎるし、あんな説明的なシーンはいらない。

★★★★★☆☆☆☆☆