Philadelphia
1993年/アメリカ
監督:ジョナサン・デミ
出演:トム・ハンクス デンゼル・ワシントン ジェイソン・ロバーズ メアリー・スティーンバージェン アントニオ・バンデラス ジョアン・ウッドワード
とても慎み深いジョナサン・デミの演出が光る。ともすれば、過剰な法廷の見せ場を用意したり、逆に陰惨極まりない場面を連続して見せたくなってしまおう「同性愛とエイズ」という題材ながら、傑作『羊たちの沈黙』の演出家はそんな誘惑からひょいと背を向ける。
過剰なズームアップの画がやたら多いのはタク・フジモトが強く出てるか? ここでのデミの演出とはちょっと相性が悪いんではないかな。(もちろん『羊たちの沈黙』においては相性バツグンだったわけだがw) あと、中盤でトム・ハンクスがヘッドホンでマリア・カラスを聴く場面だけはひどく耐え難いし、とても醜い鈍重さだ。赤いフィルターの照明も大仰すぎるし、あんな説明的なシーンはいらない。
★★★★★☆☆☆☆☆
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