2009年9月6日

武蔵野夫人

1951年/東宝
監督:溝口健二
出演:田中絹代 森雅之 山村聰 轟夕起子 片山明彦

従姉のおばちゃんに惚れる学生の話。そのおばちゃんの旦那は別の女を口説いているし、口説かれた女はその学生に色目を使うという、ドロドロした四角関係が描かれる。大岡昇平のベストセラーが原作だが、そのへんは脚本もうまく纏め上げているが、ここでの溝口の演出はいまひとつキレがない。もちろん、レコードプレイヤーを前に田中と片山が並んで座り、肩が触れるか触れないか、手が合わさるか合わさらないかの微妙な距離感なんかとても巧いのだけど。

★★★★★☆☆☆☆☆

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