1974年/アメリカ
監督:トビー・フーパー
出演:マリリン・バーンズ ガンナー・ハンセン エド・ニール アレン・ダンジガー ポール・A・バーテイン ウィリアム・ヴェイル
監督:トビー・フーパー
出演:マリリン・バーンズ ガンナー・ハンセン エド・ニール アレン・ダンジガー ポール・A・バーテイン ウィリアム・ヴェイル
廉価版DVDが発売されたので購入、何度目かの観賞です。
HDリマスターのため映像がキレイすぎるのが玉に瑕ではあるが、(VHSのザラザラした感じのほうが雰囲気あるのよね・・・)いやぁしかし、すごい映画だわやっぱり。たった82分の尺なのに観たあとぐったり疲れる(笑)
当時のスタッフの心意気や現場の空気とか天候、キャストの演技など、いろんなものが奇跡的に合わさって、いわば僥倖のような形で撮れてしまった映画なんだろうなぁ。フーパーの後のフィルモグラフィーを観ても、この『悪魔のいけにえ』だけが明らかに異質だもん。
頭をハンマーで殴られて足をバタバタ痙攣させる様が怖い。人間や動物の白骨が散乱する部屋が怖い。白煙を吹き上げながら唸りをあげるチェーンソーの轟音が怖い。生物学的には人間だが「怪物」にしか見えない人食い一家が怖い。マリリン・バーンズの叫び声と眼球が怖い。
そしてなにより、何度観てもとても面白い映画なんだよなぁ。韻を踏むようにリズム感のある原題(声に出して読んでみてほしい)に始まり、オープニングのフラッシュの連続と墓地でのミイラの対比、ワゴンに怪しげなヒッチハイカーを乗せるくだりで始まる序盤で恐怖のテンションを高めることに成功してるし、特筆すべきは、女が家の中に足を踏み入れるシーンのカット割りと超ローアングル。ここも一見すると即興演出のようでいながら、実は巧妙に考え抜かれたものだろうと思う。
★★★★★★★★★★
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