2009年11月16日

東京流れ者

1966年/日活
監督:鈴木清順
出演:渡哲也 松原智恵子 吉田毅 二谷英明 郷えい治 江角英明 川地民夫 浜川智子

清順流美学の集大成か。原色を基調とした舞台装置の美術が素晴らしく、とても見ごたえがある。あんなキチガイじみたセットを映画で使おうとすること自体がすごいw

プロットはかなり使い古されたものだし(でも、途中からワケわかんなくなりますが。ストーリーを上手く語るという意味で、この演出家ほど下手糞な人はいないだろう)、清順のある意味フェティッシュな画面造形がなければ、とっくに忘れ去られている作品だろうと思う。

本作の白眉は、渡哲也がエレベーターと部屋の間の妙な落とし穴(?)に唐突に落下するところ。あの場面は演出もカメラも演技もとてつもなくシュールだ。それと、ラストの銃撃戦。投げた銃を自分で再キャッチして敵を一撃!という、もう中国雑技団的な離れ業をやってのける。まー腹抱えて笑いましたw

★★★★★★☆☆☆☆

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