2009年6月8日

ロゼッタ

Rosetta
1999年/ベルギー=フランス
監督:リュック=ピエール・ダルデンヌ ジャン=ピエール・ダルデンヌ
出演:エミリー・ドゥケンヌ アンヌ・イェルノー ファブリッツィオ・ロンギーヌ


う~ん・・・つまらない。なぜなら、ダラダラしているからだ。なるほど、画面が微妙にブレる手持ちカメラ+主人公と同じ目線で撮れば、何となくドキュメンタリータッチには成り得る。しかしそれは、そういう"風合い"になるということでしかない。つまり、これは作家の個性の現出でもなければ、テクニックでもない。そもそも、普通のシーンを普通に撮っていればダラダラしてしまうわけで、映画というメディアはそう成らないために開発されたものではなかったか。

明らかにブレッソン(『少女ムシェット』?)を意識した作風だとは思うが、天才の猿真似をすると総じて悲惨なことになるというお手本のような映画。ついでに言えば、主人公ロゼッタを演じるエミリー・ドゥケンヌの顔は、90分間ずっとスクリーンでアップで見続けることのできる顔ではない。(念のため言っておくが、これは彼女が美人かブサイクかという低次元のレベルの話ではない。) ロゼッタもアル中の母親もワッフル屋の社長も男友達も、とにかく暗い。

★★☆☆☆☆☆☆☆☆

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