1956年/大映
監督:溝口健二
出演:京マチ子 若尾文子 木暮実千代 三益愛子 町田博子 川上康子 進藤英太郎 沢村貞子 浦辺粂子
溝口の遺作。最期に至っても溝口のスタイルは終始一貫、貫徹している。売春というテーマも扱っても、聡明な溝口は熊井啓のように社会派ぶらない。カネとセックスを映画的小道具として画面に活き活きと登場させる。(もちろんセックスシーンが出るわけではない。女の裸すら出ない)
しかしまぁ、若尾文子のカワイイこと! 彼女の立ち振る舞いを見るためだけでも、この映画を見る価値がある。それに対し、京マチ子のオーバーアクトはちょっと恥ずかしいな。
九州から出てきた生娘が厚化粧を施し客引きをためらう表情をアップでとらえたラストカットが印象的だ。それにしても、ゲゲゲの鬼太郎みたいなニョイ~ンとした音楽はどうにかならんかったのか?
★★★★★★★☆☆☆
0 件のコメント:
コメントを投稿