2009年6月27日

リオ・ロボ

Rio Lobo
1970年/アメリカ
監督:ハワード・ホークス
出演:ジョン・ウェイン ホルヘ・リヴェロ ジェニファー・オニール 
クリストファー・ミッチャム ジャック・イーラム

ホークスの遺作。これが最後ってのが哀しい。しかし、なんでホークスの映画はこんなにも面白いのか? 前半、金貨を積んだ蒸気機関車を捕獲するシークエンスの興奮と絶頂! 戦争終結後(これも、新聞の切れ端でシンプルに通知されるのが印象的)の、アクターズディレクションも完璧というしかない。

というのも、登場人物同士の発作的な関係、特に、ウェインがリヴェロを酒場に誘ったり、オニールがリヴェロに唐突にキスしたかと思えば、「安心だから」とウェインに無邪気に添い寝したり、こういう、一見すると乱暴な相関関係を、観客に(わけのわからぬまま)納得させる技術なのだ。我々はまるで魔法にかけられたようにスクリーンを凝視するほかない。

映画全体としてはウェイン以外はキャストに若造が多く、どうもウェインがちょっと浮いているような感じで、『リオ・ブラボー』よりちょっと劣るかな。それでも面白いけど。

★★★★★★★☆☆☆

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