今年は当初の目標は100本の映画を観ることだったのだが、あれよあれよで300本になってしまった。
300本と言えば1日1本弱、週6本ペースであり、映画批評家並みのハイペースで映画を観続けていたことになる。まったくいい社会人が何をやってるのかとw まぁ、いわゆる一般的な(?)テレビ番組・・・バラエティとかは殆ど見ないし、たまにニュースを見るくらいのものだから、普通の人達がテレビを見る時間が映画鑑賞に充てられている、と考えていただければ、そんなに違和感は無かろうと思うわけで。
で、本来はこういうランキングは「2009年劇場公開作品」とかでやるべきなのだろうが、今年の映画体験はほとんどテレビの衛星放送やDVDでなされたものであり、かなり異質なベスト10になってしまった。ま、普通のリーマンが300本の映画を観るのだから、映画館中心じゃムリなわけですw
★の数でその都度、採点をしてきた。満点や★9は、300本の中で僅かに29本しかなく、しかもそのうち19本は「2度目以降」の観賞であり、今回は純粋に「初めて」観た映画から、ベスト10を選出しました。
しかしこれが「生涯ベスト10」とでもなると話は別で、こんなブログに気軽に書くべき性質のモノではない。言ってみればそれはシネフィルとしての全人格を賭した戦いであり、当然、発表する相手も相当なシネフィル=映画マニアでなければならない。お互いに生涯で何千本もの映画を観た中で、その全人格をぶつけ合うのだ。
幸いにして、このブログを見てくれている数少ない人達はシネフィルでもなければ映画オタクでもない(と思う)。「今年観たベスト10」ってことでお茶を濁しておこう。
1位 『丹下左膳餘話 百萬兩の壺』(山中貞雄)1935年
2位 『パンチドランク・ラブ』(ポール・トーマス・アンダーソン)2002年
3位 『人情紙風船』(山中貞雄)1937年
4位 『鬼軍曹ザック』(サミュエル・フラー)1950年
5位 『バード』(クリント・イーストウッド)1988年
6位 『暗黒街の弾痕』(フリッツ・ラング)1937年
7位 『Dolls ドールズ』(北野武)2002年
8位 『大いなる遺産』(アルフォンソ・キュアロン)1998年
9位 『見知らぬ乗客』(アルフレッド・ヒッチコック)1951年
10位 『クラッシュ』(ポール・ハギス)2004年
意外や意外、21世紀に入ってからの作品が3本もランクイン。かと思えば1930年代のトーキー初期の作品も3本が入っている。ま、古かろうと新しかろうと、面白いものは面白いわけだ。アメリカ映画7本に日本映画3本というのも、自分の嗜好からすれば順当と言える。
来年はさすがにこのペースで映画を観ることはない、と思う。ブログの形式も、ちょっと変化をつけてみようかな。では皆さん、よいお年を!
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