2009年10月8日

インフェルノ

Inferno
1980年/アメリカ=イタリア
監督:ダリオ・アルジェント
出演:リー・マクロスキー アイリーン・ミラクル アリダ・ヴァリ サッシャ・ピエトフ ダリア・ニコロディ

「三母神」という本に書かれた3人の魔女のひとりが、1900年代初頭に建てられた自分の住んでるアパートに存在しているらしい・・・という、とてもワクワクするような筋立てなのだが、アルジェントは途中から完全にストーリーテリングを投げ出し、イメージの積み重ねで映画を構築していく。大学でマークを見つめる女性は何だったのか?など、序盤で提示された伏線はほとんど回収されないまま映画は終わる。

が、錠前や鏡、猫、ネズミなど、小道具の使い方はアルジェントの真骨頂。原色を基調とした画面作りも、なかなか怪奇映画っぽくてがんばっている。これは特殊効果を担当したマリオ・バーヴァの功績も大きいか。登場人物が脈絡もなくいきなり猫の集団に襲われたり、ネズミの大群に食われそうになったりするのだが、とどめを刺すのはいずれも人の手によるナイフ。特にネズミのくだりは、池のほとりで移動店を開いていた店主が、助けにくると思ったらいきなり刺すもんだから、もうびっくりします。まぁ、そういうところ含めてこの映画の魅力でしょう。

ラストでは唐突に魔女が出現する。それもあまりにも唐突なので笑ってしまったw

★★★★★★★☆☆☆

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