1957年/東宝
監督:成瀬巳喜男
出演:高峰秀子 加東大介 森雅之 上原謙 仲代達矢 三浦光子 東野英治郎 岸輝子 中北千枝子
すごいなあ。「あらくれ」ってのは高峰演じる主人公の女のことだったのね。何度目かの夫婦喧嘩で、高峰が加東大介にホースで水をぶっかける(しかも室内で!)シーンの、高峰の「こんちくしょう!」という表情と、そのあとのカットで身体を寄せ合って仲直りする場面の可愛げな表情のコントラストが見事だ。正直言うと高峰秀子という女優さんは個人的にそんなに好きではないのだけども、やはりうまいなあと感心するばかり。
中盤、快晴の中を洋服を着て颯爽と自転車で突っ走る高峰を斜正面からとらえたショットと、ラストシーン、激しい雨の中を番傘をさしてゆっくり歩いていく高峰を後ろからとらえたショット、この対比も素晴らしいと思う。とにかくいろんな当時の東宝スター俳優が出まくっている映画だが、これはまぎれもなく高峰の映画だ。
★★★★★★★☆☆☆
0 件のコメント:
コメントを投稿