2009年10月11日

サスペリア・テルザ 最後の魔女

Mother of Tears
2007年/イタリア=アメリカ
監督:ダリオ・アルジェント
出演:アーシア・アルジェント クリスチャン・ソリメノ アダム・ジェームズ モラン・アティアス ヴァレリア・カヴァッリ ダリア・ニコロディ ウド・キアー

『サスペリア』『インフェルノ』に続く”魔女三部作”の最終章ってわけだが、う~ん・・・締めの作品がこれでいいのか?

冒頭でいきなりの内臓引きずり出し&その内臓で自分の首を絞められる(下写真)という血みどろ描写満載で、作品の今後を大いに期待させるが、その後はユーロトラッシュ感満載な描写のオンパレードで、失笑モノ。ストーリーの破綻・・・というか、ひとつひとつのシーンがあまりにも説明不足のため、あらゆる場面が「なんじゃそりゃ」で終わってしまう。まあ、アルジェントだから仕方ないんだけど・・・。

それにしても致命的なのは、最強最凶と目された「涙の母」が、どうにも単なるケバケバメイクの巨乳ねーちゃんにしか見えないという事実。しかも、死に方があまりにも呆気ない。もうちょっとどうにかならなかったもんか? エクソシスト役の特別出演的なウド・キアーも、登場から5分で悲惨な死を迎えてしまう。

作り物とはわかっていても、自分の赤ん坊を橋から投げ捨てたり、お猿さんが落下した石板で潰されたりと、子供や動物虐待場面がたくさん盛り込まれており、観る者を最高にイヤ~な気分にさせること請け合い。小さな子供の内臓を喰らったり、女性のアソコから槍を突き刺してそれが口まで貫通したり、目玉をぐりぐりと突き刺したり、顔面にナタを何度も何度も打ち付けたりと、前後の脈絡なく提示される強烈なスプラッタ描写は、さすがはアルジェントの面目躍如といったところか。

★★★☆☆☆☆☆☆☆

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