Playtime
1967年/フランス
監督:ジャック・タチ
出演:ジャック・タチ バーバラ・デネック ジャクリーヌ・ル・コンテ
監督:ジャック・タチ
出演:ジャック・タチ バーバラ・デネック ジャクリーヌ・ル・コンテ
特に前半のビルディング内の造形などはとてつもない映画的空間で、美術とセットの素晴らしさは当時のフランス映画の中でも群を抜いている。たくさんの登場人物の画面内での配置、アクターズディレクションの秀逸さ、なおのこと完璧主義者タチの作品なのだから、相当なお金と撮影日数がかかっているんだろう。しかし、後半のレストランの場面はギャグも画面の面白さもやや影を潜め、退屈してしまう。
そんなわけで、タチ渾身の大作ではあるが、胸を張って「傑作」と言えるデキではないと思う。しかし、画面ひとつひとつの面白さは、映画ってやっぱりイイなあと我々に改めて実感させる。そういう意味では、好き嫌いを超えた次元に位置している作品だ。こんな映画をわざわざ金たくさんかけて70ミリで撮る人間はタチかシュトロハイムくらいしか居ないだろう。タチはやっぱりすごい。
★★★★★★★☆☆☆
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