Mission to Mars
2000年/アメリカ
監督:ブライアン・デ・パルマ
出演:ゲイリー・シニーズ ティム・ロビンス ドン・チードル コニー・ニールセン ジェリー・オコンネル
デ・パルマはあんま好きじゃないんだが、ゲイリー・シニーズはお気に入りの俳優なので見てみた。が、シニーズの魅力がフルに発揮されているとはお世辞にも言いがたい。やはりこの人は悪役で真価を発揮する。
宇宙船に亀裂が入り中の空気がどんどん失われていくサスペンス場面も、非常事態なのにアホ夫婦がキスしてるもんだから、緊張感が全くない。無重力状態でのダンスシーンなんかは、目を覆いたくなる不感症的演出。こういうことをやるからデ・パルマは馬鹿にされるのだ。
火星人から発せられる音をチードルがひとりで解析してDNAの二重螺旋構造まで行き着くのも、さすがご都合主義にも程があるだろう。まあこれは演出家の責任ではないけど。雇われ仕事だろうしね。オープニングの長回しとか、シニーズの背後にチードルが立っている演出とか(ダリオ・アルジェントの『シャドー』って映画で同じような場面があったな)作家の個性の主張みたいなもんはかろうじて伝わってくる。
★★★☆☆☆☆☆☆☆
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