2009年7月12日

ノウイング

Knowing
2009年/アメリカ
監督:アレックス・プロヤス
出演:ニコラス・ケイジ ローズ・バーン チャンドラー・カンタベリー 
ララ・ロビンソン ベン・メンデルソーン ナディア・タウンゼント

お話はムチャクチャなんだが、まあ映画なんだからこれでいいじゃないか。

最初のクライマックスである飛行機墜落シーンの驚きは、ティーンエイジャー・ホラーの佳作『ファイナル・デスティネーション』において、飛行機の空中爆破場面を、空港の待合室からワンカットでとらえたシーンの興奮に似ている。この場面が迫力に溢れているのは、一連のシークエンスをワンカットで撮影しているからなのだ、と断言してしまおう。こうなると、どこまでが実写でどこからがCGかなんてどうでもよくなる。

ダイアナの車がトラックに横から弾き飛ばされる場面も、ワンカットの驚きだ。地下鉄の大惨事がどうも作り物めいて見えるのも、その場面がほとんどCGで構成されているからという理由もあろうが、カットをひたすら割っていることも原因のひとつだと思うわけです。

人類滅亡の描写をしっかり押さえてくれたのもポイント高し、です。こういうパニック映画では、やっぱ、人がバタバタ死んでいくシーンをちゃんとキープしてくれなきゃイカンよね。

撮影現場の創意工夫が伝わってくる佳作。

★★★★★★★☆☆☆

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