2008年/東映=ギャガ・コミュニケーションズ
監督:原田眞人
出演:堤真一 堺雅人 尾野真千子 山崎努 遠藤憲一 田口トモロヲ 堀部圭亮 高嶋政宏 マギー でんでん
まずまず面白かった。
様々なエピソードを散りばめたせい、ワンシーンワンシーンに不要なカットがことごとく紛れ込んでいるせいで、尺が長くてイライラするところもあるが、全体として許せるレベル。
でんでんや中村育二のような端役に至ってまで、役者達がとてもいい表情で活き活きとしてるが、特に堺雅人の立ち振る舞いが素晴らしすぎる。途中から彼の出る場面には目が釘付けになってしまった。あとは山崎努ね。ああいう偉い爺さんが車椅子に乗って威張ってる姿は映画における「怪物」の特権階級であり、原田眞人もそのへんはもちろん意識してるだろう。牛乳を飲んでサンドイッチを頬張り、堤の突きつけた辞表を必死にテーブルから払いのけようとするカットの可笑しさ。それに比べて堤真一はいろんな意味で線が細い。台詞も半分くらい何を言ってるのかわからないし、まあミもフタもないことを言ってしまえば「ミスキャスト」だと思う。
ラスト、ニュージーランドの再開場面は謎。原作は読んでないけど、合間に挟まれるロッククライミングのシーン含め、要らなかったんじゃないか。役者の好演によって支えられた映画だと思う。
★★★★★★☆☆☆☆
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