The Searchers
1956年/アメリカ
監督:ジョン・フォード
出演:ジョン・ウェイン ジェフリー・ハンター ヴェラ・マイルズ ナタリー・ウッド ウォード・ボンド ハリー・ケリー・Jr
素晴らしい画面と音を持った映画で、各方面から「西部劇の最高傑作」と評されるのも充分に理解できる。しかし、個人的な好みで言えば、そんなに好きな映画ではない。というのも、演出上の不備・・・というか、まず、デビーがインディアンに攫われてから救出するまで7年もの月日が経過してるのに、その長さがまったく感じられない。しかも、その年月は主にセリフで説明されているのだ。さらに、ウェインのキャラクターが首尾一貫しているとは言い難い。ポーリィに自分の遺産を残そうとするのだが、ウェイン=イーサンがポーリィにそこまで情が移ることに正当性が無いもんだから、観客は狐につままれ「はぁ?」って感じだ。デビーを「お家に帰ろう」と抱き上げるとこなんかも、じゃあ銃で殺そうとしたのは何だったのか。
また、キャンプの場面でセットの空上の照明器具(?)みたいなものが画面の上のほうにチラチラ見えてしまっており、これは完全なミスだろう。せっかくよく出来た映画なのだから、そのへんはちゃんと作って欲しかった。なお、インディアンの女性を蹴りつける場面などもあって「インディアン蔑視映画」と言われる向きもあるようだが、そんなことは「映画」自体の良し悪しにはまったく関係がない。
★★★★★★☆☆☆☆
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