There Will Be Blood
2007年/アメリカ
監督:ポール・トーマス・アンダーソン
出演:ダニエル・デイ=ルイス ポール・ダノ ケヴィン・J・オコナー キアラン・ハインズ ディロン・フレイジャー
これは厳しい。厳しい映画だ。PTAらしさが随所に見られるものの、『マグノリア』『パンチドランク・ラブ』みたいな(いい意味での)軽薄さが全くない。158分の長尺なんで、もうちょっと軽いノリがないと、観てる方もしんどい。(まぁ、教会での胡散臭いエクソシズムなんかは笑いどころなんだろうが、日本人には判りにくいな・・・)
しかし、美術やセットはとにかく現場の意欲を感じさせるし、音楽もいい。上映開始から15分間、セリフが一切なく、説明っぽいシーンすら無いのもPTAらしい潔さ。(というより、慎み深さと言うべきか。) 地面からドス黒い石油が噴出するシーンの上下運動の迫力はすさまじい。PTAの演出の確かさは今さら語るまでもない。
好き嫌いの分かれる映画だと思うが、傑作でしょう。
エンドクレジットで、ロバート・アルトマンへの追悼メッセージが。アルトマン、2006年に逝去されてたそうで・・・知らなかった。ガンだったそうですが、81歳。大往生ですね。
★★★★★★★★☆☆
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