2009年5月17日

シンドラーのリスト

Schindler's List
1993年/アメリカ
監督:スティーヴン・スピルバーグ
出演:リーアム・ニーソン ベン・キングスレー レイフ・ファインズ 
キャロライン・グッドオール ジョナサン・サガール

高校以来、15年ぶり。3時間超だが、モノクロのおかげで目がそんなに疲れなくて済む。作り手がそこまで考えてモノクロにしてくれたとしたら、優しいw

ここでのスピルバーグは人間が銃で撃たれたときの倒れ方や血の噴き出し方の表現に心血を注いでおり、実際、それらのシーンはとても輝いているのだが、ヒューマニズムを前面に押し出したような場面は演出にキレがない。まぁ、自分のやりたいことを満喫させるのはこの後の『プライベート・ライアン』のほうが顕著ですがね。

画面の繋ぎも、スピルバーグらしくないとても面白い事をたくさんやっている。でも、ラスト、シンドラーの墓への献花は蛇足だな。本編の前後を現在のシーンで挟む構成も『プライベート・・・』と同じだが、フィクションの分だけ『プライベート・・・』のほうが可愛げがある。

映画史において重要な作品であることは間違いないだろう。「史実と違う!」とか文句言う馬鹿がたくさんいるけど、そういう人は映画ファンとは違う人種なので、放っておきましょう。

★★★★★★☆☆☆☆

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