Children of Men
2006年/アメリカ=イギリス
監督:アルフォンソ・キュアロン
出演:クライヴ・オーウェン ジュリアン・ムーア マイケル・ケイン キウェテル・イジョフォー チャーリー・ハナム クレア=ホープ・アシティ
これはなかなかの力作だ。たいしたもんだ。ドラマ部分が弱いが、アクションや活劇になると途端にテンションが上がる。特に、前半のカーアクションの痛烈な展開とカメラの切り替えしの素晴らしさ。(ここでジュリアン・ムーアが早々に死んでしまったのには驚いたが。)ラストの市街戦、手持ちカメラでのワンシーン=ワンカットは凄まじい。完成度自体がもちろん低いのは仕方ないが、あれだけの場面をワンカットで撮ろうという、スタッフの志を買おうではないか。
廃校をゆったりと手持ちカメラで進む場面で、いきなり廊下の影からシカが登場するわ、どこかの屋敷で2階の踊り場にニワトリが出てくるわ、なんかブニュエルっぽいことをやってたりするね。前記の市街戦シーンでカメラに血が飛び散るとこなんかも、ブニュエルの『忘れられた人々』のタマゴ投げを想起させる。この監督はメキシコ人らしいけど、ブニュエル好きなのかな。
★★★★★★★★☆☆
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